Tech Sketch Bucket of Technical Chips by TIS Inc.

【イベントレポート】JANOG38 Meeting in Okinawa

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2016年7月6日から7月8日の3日間、沖縄県那覇市で開催されましたJANOG38ミーティングに参加してきました。JANOGとはJapan Network Operator's Groupの略で、インターネットに関するトピックや研究結果の発表が行われ、今回のJANOG38ミーティングには約600名もの方々が参加されました。今回はこの中のいくつかの講演や会場の様子についてレポートします。 IMG_4565.jpg

会場の様子

今回のJANOG38は「斬」をテーマとして開催されました。私はJANOG初参加だったので初日の最初のプログラムNewcomers' Orientationから参加しました。私のように初参加の方も多く毎回、全体の1/3ほどは初参加の方になるそうです。参加者の多くはラフな服装の方が多く、発表の内容もビジネス色の薄いものであるような印象を受けました。期間中はインターネットに関するトピックや研究結果の発表がメイン会場で行われるのと並行してポスターセッションも行われていました。メイン会場での発表のプログラムはこちらを参照ください。

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セキュリティオペレーション: 使ってる道具を教えて!~ Linux, FreeBSD 向け脆弱性スキャナ Vuls 開発者が熱く語る~

1日目の最後は会場を幾つかに分けてのセッションでした。私は株式会社インターネットイニシアティブ ももい やすなりさん、フューチャーアーキテクト株式会社 神戸 康多さん・林 優二郎さんによる「セキュリティオペレーション: 使ってる道具を教えて!~ Linux, FreeBSD 向け脆弱性スキャナ Vuls 開発者が熱く語る~」を聞いてきました。ここでは、サーバの脆弱性検知ツールであるVulsについて、開発者の方によるツールの説明や開発の苦労話などを聞くことができました。このTech-Sketchが動作しているサーバもそうですが、システム管理者は自分の管理するサーバで使用しているソフトウェアの脆弱性が見つかると、その内容や緊急度などからソフトウェアアップデートなどにより対応しています。しかし、そのサーバで使用しているソフトウェアが増えてくるとこういった作業は大きな負担になります。Valusはこういった作業の負担を減らすことができるツールで以下のような特徴があると言うことでした。

  • システムに関係ある脆弱性のみ教えてくれる
  • その脆弱性に該当するサーバを教えてくれる
  • 自動スキャンのため脆弱性検知の漏れを防ぐことができる
  • CRONなどで定期実行、レポートすることで脆弱性の放置を防ぐことできる

また、脆弱性をスキャンしたいサーバにクライアントを入れる形式ではなく、ValusをインストールしたサーバからSSHで対象のサーバをスキャンする仕組みであることも使いやすい点ではないかと思います。使用方法にしてはこちらで解説されています。また、セットアップ方法はDocker・Chef・手動の三種類ありますが、Dockerコンテナ上にセットアップする方法がオススメであると解説されていました。

ヤフーのIP CLOSネットワーク

3日目の午後はヤフー株式会社 村越 健哉さんによる「ヤフーのIP CLOSネットワーク」の発表がありました。IP CLOSとはGoogle、Facebookなどが採用しているデータセンターネットワークの構成のことで、末端間の通信の増大への対応やスケーラビリティの向上などが期待できます。今回の発表では実際の構成についてや、苦労した点などが解説されていました。今回の発表資料はこちらからダウンロードできます。

協賛企業ブース

本会場の他にJANOGの協賛企業のブースがあり、今回はブースを回るスタンプラリーの企画もありました。この中の一つ、弊社も会員として参加している沖縄オープンラボラトリのブースでは、OpenFlowを使ったネットワークテスト自動化システムの構築のプロジェクトの紹介を行っていました。このプロジェクトはSDN/SDxの技術を用いて、ネットワークテストの物理的な機器や人手が必要で自動化が困難であったポイントをソフトウェアで制御可能にすることで自動化し、テストの品質やスピードを向上させることを目指すもので、今年度は特にファイアウォールの運用・移行をターゲットとしてテストの自動化を行います。 IMG_4528.jpg

終わりに

JANOGは一部の講演はアーカイブ配信を行なっており、こちらから見ることができます。しかし、会場でしか聞けない話や、撮影禁止のため会場のみで表示されるスライドなどもあるので是非次回JANOG39では会場まで足を運んでみてください。

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